ワタシラガVについて
どうもこんばんは。ポケタク編集部Aです。今回は「ワタシラガV、思ったより強くない説」について書いていきたいと思います。
あくまで発売していないカードであり、試験段階での運用なため実際の発売後に評価は変わる可能性が高いことをご理解の上、お読みください。
クリーチャーズからの「ほとんどのデッキに入る」太鼓判
反逆クラッシュには、今後デッキ構築に必須となる2種類のカードが収録されていると明言されています。
「デッキ構築に必須となる汎用カード2枚を再録」と、発売前の宣伝文句としてはかつてないほど自信に溢れたカードです。
そしてこのカードのうちの1枚が「ボスの指令 サカキ」、「場に出たときに発動する特性をもったポケモンV」という記述からもう1枚は「ワタシラガV」であることがわかります。
ワタシラガVはカプ・テテフGXになりえるのか
なぜこのように公式から太鼓判を押されているのか、理由は過去に存在したカプ・テテフGXとワタシラガVが「サポートを手札に加える」という点で共通しているからです。
確かに私も判明時は「トラッシュからボスの指令サカキを回収しサカキを使いゲームセットができる!」と思い、このカードは今のレギュレーションでは使えない「カプ・テテフGXの再来だ」と思いました。
しかし、デッキに入れると様々な課題点が見つかったのです。
高速環境化しすぎた現在のポケカ
現在の高速化しすぎたポケカにおいて重要なのは「いかに盤面をすばやく構築できるか」だと考えております。
たとえば三神ザシアンの場合、三神のオルタージェネシスをいちはやく発動するためにグズマ&ハラやタッグコールなどを使う必要があります。
ピカチュウ&ゼクロムGXの場合サンダーマウンテン◇やコケコ◇などを駆使しいち早くフルドライブを狙う。
超ミュウミュウの場合ゲンガー&ミミッキュGXのホラーハウスGXを仕掛け、マリィ→オーロット&ヨノワールGXのナイトウォッチャーでハンデスする。
環境トップのデッキたちは、いかに強い盤面を完成させ「強い動きを押し付けることができるか」にあります。
ここで重要となってくるのが、この「強い盤面の形成にワタシラガVは一切貢献していない」ということです。
むしろ、他にたねポケモンがおらずワタシラガVを場に出して対戦スタートになったときのデメリットのほうが痛すぎるとすら感じました。
実際10戦ほどデッキに入れて対戦していますが「ワタシラガVがあったおかげで勝ちを拾えた」という場面は今のところ経験がありません(構築によりけりかもしれませんが)。
そもそもトラッシュに都合よくサポートがない
一番ワタシラガVが微妙に感じる理由かもしれません。先攻がサポートが使えなくなってきている昨今では、サポートの枚数の採用が減少傾向にあります。
デッキのサポートの採用が10枚ほどと想定しても、博士の研究で都合よくボスの指令サカキなどが落ちないかぎり、「カプ・テテフGX」のようにサポートを選り取り見取りに選べる状況というものが発生しません。
「思ったより選べない」「回収できたとしても序盤につかったマリィや博士の研究を回収」することが多かったです。
それならサポートを多く採用すればいいじゃん!と思うかもしれませんが、そういった「ワタシラガVを使うことを前提にした構築」にするとワタシラガVがサイド落ちしたときに悲惨なことになってしまいます。かといってワタシラガVを2枚デッキに採用するとなると……デッキの枠の圧迫につながると感じました。
やはり序盤の動きに貢献できないという点で、カプ・テテフGXほどのパワーを感じることはできませんでした。テテフGXはテテフGXからリーリエやシロナなどを序盤に使えるのが強かったですからね。
炎弱点であるというワタシラガVの弱点
また、弱点のないテテフGXと違い「炎が弱点」であるため、炎ポケモンたちにとっては最大の的になってしまいます。
スタートポケモンになったものの、なんとかベンチに逃したワタシラガVを「ボスの指令サカキ」でベンチから場に呼び出されてしまって負けることにも繋がります。
以上のことから、ゲームスピードが高速した現在のポケカの状況を考えると「思ったよりは強くない」ということが第一印象でした。
しかし、ライブラリアウトのデッキに対してトラッシュされた中からボスの指令を拾うことができるなどの強みもあり、そもそもサポートを回収できる効果が強いため「思っているよりも強くなかった」「公式のアナウンス通り様々なデッキの構築に必須といえるかは疑問」という感想です。
ワタシラガVを購入するのは様子を見るのもいいかもしれませんね。
ただし、ボスの指令サカキがデッキ構築に必須となることは間違いないと使っていて感じました。こちらは最低でも2枚は持っておきたいカードです。
反逆クラッシュ収録カードリスト
