ソード・シールド環境は2月7日発売のVMAXライジングまで続くため月1ペースで販売されていた今までのポケモンカードと違いじっくり煮詰めることができる環境といえる。
そのため強いデッキは挙げられるが、その他にも強いデッキが登場する可能性も高く、あくまで今回のソード・シールド環境序盤の予想であることを留意されたい。
また、今回のシリーズより強力なカードであったグズマやダブル無色エネルギーなどが使えなくなっている。
詳細は後述するが、簡単に留意点をまとめたので参照いただきたい。
ソード・シールド収録カードで環境に与えそうな事項
・グズマのような相手のベンチからバトル場に出すカードの収録がない
・フィールドブロアーのような相手のポケモンの道具をトラッシュできるグッズがない
・ダブル無色エネルギー再録なし
・オーロラエネルギーが新たに登場https://t.co/vLnWUJYwZ1— ポケカ情報・攻略 – ポケカタクティクス! (@pokeca_tac) December 2, 2019
Tier1 三神ザシアン・雷タイプ
三神ザシアン
強力なポケモンであるザシアンVと鋼エネルギーを共有することができるアルセウス&ディアルガ&パルキアGX(通称 3神)を組み合わせたデッキ。
オルタージェネシスGXを使うことで特に非GXVデッキに対して高い制圧力を誇る三神。三神の存在とカウンターエネルギーのスタン落ちにより非GXは苦戦を強いられることとなるだろう。
オルタージェネシス後はザシアンVが260ダメージを出せるようになり、げんきのハチマキをもたせることで270ダメージを出すことができ、ミュウツー&ミュウGXをはじめとしたHP270のタッグチームを一撃で倒すことができる。
ルール変更により先攻はサポートカードが使えないため「博士の研究」などが使えない。そのため後攻よりドロー枚数が必然と限られるが、ザシアンVの特性「ふとうのつるぎ」によりドローすることでサポートが使えないハンデを実質的に補うことができる。
ふとうのつるぎ
自分の番に1回使えて、使ったなら、自分の番は終わる。自分の山札を上から3枚見て、その中から鋼エネルギーを好きなだけ選び、このポケモンにつける。残りのカードは手札に加える。
メタルソーサー
ドローするどころかエネ加速をすることができるザシアンVは、新カード「メタルソーサー」とともに登場する。鋼タイプが特に優遇されており、環境のトップに君臨することが予想される。
おまけといわんばかりにフィールドブロアーがスタン落ちしたため、鋼鉄のフライパンを無効化する手段がザオボーやフラダリラボなどに限られるようになった。
ザシアンVがフライパンを持つことでビクティニVなどの炎に弱点をつかれないようになり、レシラム&リザードンGXのフレアストライクすら耐えるようになる。
あらゆる意味で優遇されており、環境のトップ候補として最有力。
ピカゼク・アサルトサンダー
ピカチュウ&ゼクロムGX
ライチュウ&アローラライチュウGX
アサルトサンダー
強力なポケモンたちに加え、アサルトサンダーなどのサブアタッカー、カプ・コケコ◇やサンダーマウンテン◇、エレキパワーなどサポートが充実している。スピード、破壊力ともに一流でタッグチームは鋼抵抗があることも大きい。
ただしピカゼクは抵抗力込みでも三神ザシアンのオルタージェネシス+ブレイブキャリバーを耐えれない事には注意。
ピカゼク系デッキは以前からのレギュレーションの技術が流用でき、なおかつ安定してることが強み。よって環境と研究が進むにつれ時間経過とともに使用デッキが分散されることが予想される。
Tier2 水デッキ・ガブギラ他
ミュウツー&ミュウGXデッキ
いわゆるレッドパーフェクション(ミュウツー炎)と呼ばれるデッキなど。
溶接工やターボストライクで加速し、トラッシュに落としたポケモンのワザを状況に応じて活用していく高い対応力を持つデッキ。
アローラベトベトンがスタン落ちしたことも追い風で特性が消されにくくなった。
また相手のタッグチームには300打点を出しワンパンを狙えるリザードンGXやマグカルゴGXやカイリューGXを使い有利を取ることができる。
Vポケモンの恩恵はビクティニVがサブアタッカーとして採用されているくらいでほとんどないが、採用しているほとんどのカードがプレシャスボールに対応しており安定感があるのが強み。
雷Vデッキ
コケコV
モルペコV・モルペコVMAX
モルペコVの「スパーク」によるダメカンばらまきが強力。そしていざとなればモルペコVMAXに進化し「ダイホウデン」を使うことができる。
強力なパワーを持っているポケモンであることは間違いないが、モルペコVが強いと認識されるとベンチバリアミュウで対策されてしまうことが予想される。
モルペコVを使うのであればベンチバリアを持ったミュウへの対処手段がほしい。
水デッキ(ラプラスVMAX・モスノウ)
モスノウは1進化にしては破格のエネルギー加速性能を持っている。
そんなモスノウを使いエネルギー加速をする水デッキが環境に入ることは確実視されている。
ベンチの水ポケモンにしか入らないという欠点もヌオーを使うことで補うことができる。
またラプラスV、ラプラスVmaxも高い性能を持っている。
エネルギーをつけた後ベンチに引っ込めるワザは優秀であり、リーリエのピッピ人形などと合わせて使われる可能性は高い。
カビゴンV・カビゴンVMAX
ムキムキパッド込みでHP390という高いHPとベンチが揃ってれば安定して210打点が出せるのは魅力的。
エネルギーも無色で色んなポケモンと合わせやすい。
ガブリアス&ギラティナGX
タッグチームに強いタッグチーム。
ガラルジグザグマの登場によりダメカンが乗ってないポケモンにいきなり240ダメージを出せることができるようになった。
レシラム&リザードンGX
ザシアンVに弱点をつけるタイプである炎は今後も強いだろう。
カキは消えたが溶接工のエネ加速も十分といってもいいくらいに強力である。
また、キュウコンを使いベンチを引っ張り出せるのも強みだ。
ズガドーンGX
新環境でもタッグやVmaxに届く高火力は大きな強みである。
三神系のデッキが少し辛いためしまめぐりのあかしの使用率が増えていくだろう。
Tier3 ほっぺすりすり他
オーロット&ヨノワールGX
ウルトラネクロズマGXデッキ
マニューラGXデッキ
前環境ほどガオガエンGXなどを悠長に立て辛くはなり、満タンの薬が消えた。
また、ブラッキー&ダークライGXとメガヤミラミ&バンギラスGXのワザはVにはあまり有効でない。
しかし、それでもマニューラGXの性能の高さなど光るところは多い。
Vmaxの登場により火力の出るゲッコウガ&ゾロアークタッグは見直されるだろう。
ゲンガー&ミミッキュGX(+オムスター)
かせきのしがらみは今環境でも強力。上手く噛み合えばゲンガー&ミミッキュGXはVmaxをもワンパンが狙える火力を出していくことができる。
ゾロアークGXという天敵が消え環境に目立った不利デッキがいないのがポイント。
ズガドーンピジョット(チラチーノ)
ウツギ博士のレクチャーでポッポやピジョン手札に加え、炎の結晶などを引いていくデッキ。火の玉サーカスズガドーンとピジョンを合わせたデッキでタッグチームに対して無類の強さを誇る。
チラチーノ
ズガドーンデッキのピジョンの枠はチラチーノに変わる可能性がある。ズガドーンデッキに限らずチラチーノはゾロアークGXがもっていた特性「とりひき」とほぼ同じ特性をもっている強力なポケモンであり、あらゆるデッキで採用される可能性がある。
新レギュレーションを考察する上で確認したいこと
グズマが使用不可に
強力なカードであるグズマが使用不可になったため、相手のベンチからバトル場に出す手段が限られるようになった。
そのため例えば「ウッウV」のようなベンチのポケモンに攻撃できるポケモンが貴重になった。
メガミミロップ&プリンGXはVポケモンの登場により今までほど安定してジャンピングバルーンが使えなくなったがGXワザの「パフスマッシャーGX 」の価値が上がったと言える。
キュウコンなどの価値が上昇
カスタムキャッチャー
グレートキャッチャー
▲GXポケモンは少なくなったとはいえ「デデンネGX」「オドリドリGX」をバトル場に出せるため勝ち筋としては依然として強力。
グズマが使えなくなったため、ベンチからバトル場に出す手段が限られるようになった。そのためカスタムキャッチャーやグレートキャッチャーなどの価値が上がったといえる。
キュウコン
中でもキュウコンは進化ポケモンではあるものの、基本炎エネルギーさえあれば相手のベンチからポケモンを引きずりだすことができる。
カプ・テテフGXが使用不可に
また、カプ・テテフGXが使用できなくなったことにより「安定してサポートをサーチ」することができなくなった。カプ・テテフGXに依存していた従来の構築を見直す必要が出てくることが予想される。
新レギュレーションおすすめカード
ベンチバリア ミュウ
ピカチュウ&ゼクロムGXモルペコVやウッウVなど、ベンチからバトル場に出すのではなくベンチバリアミュウが今まで以上に活躍することが予想される。
リーリエのピッピ人形
ベンチを引っ張り出す手段に厳しい環境なので壁として役立つようになった
ルカリオ&メルメタルGX+ザシアンVについて
ダブル無色エネルギーが新スタンダードレギュレーションで使えなくなったため一見使いづらくなりそうに見えたルカリオ&メルメタルGX。
メタルソーサー+博士の研究
しかしマグノリアで鋼エネルギーどんどん落としてどんどんソーサーする方向に舵をきったことでダブル無色エネルギーに頼らずプレイすることができるようになったため今後も見られるだろう。
ヤミラミV・ウッウVを使ったコントロールデッキが誕生?
「ソード」「シールド」に収録されている「ウッウV」「ヤミラミV」はどちらも上の技「くちばしキャッチ」「こうみゃくさがし」が手札に加えるワザを持っており、手札を増やすことができる。
HANDやジュジュベハチクマンデッキ破壊などコントロールに向いたワザを持っている。あらたなコントロールデッキが登場する可能性も十分あるといえる。
強化拡張パック「ソード」「シールド」カードリスト
ソード

シールド
