先攻はサポート不可という新ルール
ポケモンカードのレギュレーション変更が発表された。スタン落ちが衝撃的であったが、じゃんけんの結果が勝敗に直結していた原因といっても過言ではない「先攻サポート権」が先攻プレイヤーは失うという新ルールが発表されたのだ。
今回は先攻サポート使用不可を含め、今後のポケモンカードがどのようになるか考察・予想していきたい。
※トップ画像のカキは新ルールのスタンダードレギュレーションではそもそも使えません。
※今回の記事に公式の意図の推察が含まれていますが、あくまで編集部による考察のため公式とは一切関係がございません。

新レギュでは先攻で手札を使いきってシロナができなくなる
リーリエなどは使用できなくなるが、依然として強力なシロナは使用することができる。
先攻リーリエに次ぐレベルの強力な動きであったが、使用ができなくなるようになってしまう。
ルール変更に踏み切った理由はやはり「カキ」の存在か
今まで(SMレギュレーション)のポケモンカードは後攻1ターン目でできることはほとんど先攻2ターン目でもできることであった。
それどころかジャッジマンというカードは先攻をとることができれば相手の手札を4枚でスタートすることができるという、先攻で圧倒的に有利なカードだった。
※なおこのジャッジマンはBなため次のレギュレーションでも使用が可能。
また、追い打ちをかけるように攻撃ができなくなるデメリットのかわりに強力だったカキが先攻時に使えるため、それを阻止するためにじゃんけんで勝つと先攻をとらざるを得なかった。
カキはもともとそれほど使われなかったカードだが、レシラム&リザードンGXをはじめとしたダブルブレイズによる炎強化により状況が一変、一気に最強クラスのサポートカードへと上り詰めた。
先日のチャンピオンズリーグでは、決勝トーナメントはルカリオ&メルメタルGX VS レシラム&リザードンGXの対決。もしレシリザ側が勝った場合はレシリザが大型大会三連覇を成し遂げるところであった。
レシリザが二連覇したあたりから、先1カキをやはり問題視していたいのかもしれない。やはり先攻が圧倒的有利かつ、カキを使えること等がルール改正に踏み込んだ最も大きな原因のひとつかもしれない。
先攻サポートカード使用不可になるルール改正について
— ポケカ攻略 – ポケカタクティクス! (@pokeca_tac) September 25, 2019
今回のアンケート結果を見ても、賛否こそあれど先にサポートが使えることに理不尽感を覚えていたプレイヤーは多かったのだろう。
先攻のデメリット
しかし、この情報だけを見ると今度は先攻があまりにも不利になる。ポケモンカードにおいてサポートカードは命綱であり、サポートカードを使えないターンが発生してしまうことはそのまま負けに繋がる。
特に先日発表されたマリィや博士の研究はサポートカードとしてはSMのものより圧倒的に強く、新時代を予感させるサポートカードである。これらが使えないのは非常に辛い。
当然ながらもともとのルールとして先攻はポケモンのワザを使うことができない……と、現段階の情報では後攻が圧倒的に有利と思われる。
では先攻のメリットは何なのか。
先攻のメリット
先攻のメリットは大きくわけて下記の通り
- エネルギーを先に貼ることが出来る
- 先にグッズやジラーチの特性は使える
- 進化を先に行うことができる
やはりサポートを使えないのは大きい。先に進化ができるといえど、手札の補充手段がなければ展開も難しい。
サポートカードが使えない以上、現状のカードプールで考察するとドローは主にポケモンの特性に頼ることになる。
たとえばウルトラネクロズマGXデッキのジラーチの投入枚数は2枚程度だったが、今後は先攻をとったときの事故回避として4枚採用されるかもしれない。
サポートカードでグッズを無理やり引き込むというプレイができない以上、ジラーチでグッズを獲得しさらにポケモンを展開する……という先攻をとったときのプランが強いカードもより重要になりそうだ。
ドロー系の特性をもつポケモンも活躍か
タブンネやデデンネGXなども先攻でアドバンテージがとれるカード。特にデデンネGXのドロー枚数はサポートカード並なため、速攻展開し盤面を整えるのが目的なデッキであれば先攻でも大量ドローがデデンネGXは今まで以上に重要となる。
タブンネは非GXかつ逃げエネが少ない。Uターンボードに対応しているのも魅力的だ。
先に進化をすることができるのが最大の先攻時のメリット
先攻時の特権として先に進化できることが大きなアドバンテージとなるだろう。中でも一部のカードショップ・プレイヤーはあるカードに注目している。
それがこのシルヴァディGXだ。このカードは現状のポケカの次回のレギュレーションで判明しているカードの中ではもっとも「先攻を活用できる」カードであるといえる。
ディスクリロードによって先攻1ターン目で枯渇した手札を瞬時にリカバリーすることが可能。
そしてHPも高い。ダブル無色エネルギーはほとんどのレギュレーションで早期に再録されるため、シルヴァディGXはアタッカーとしてポケモンカードVでも中打点アタッカーとしての活躍が期待できる。
ゾロアークGXが次回のレギュレーションで使えなくなるのも追い風といえる。
ただし、シルヴァディGXは登場時期の関係で使えるメモリと使えないメモリが存在する。詳しくは下記記事を参照。

グッズでのアドバンテージ獲得が今後は重要か
レギュレーション発表により多くのプレイヤーが注目しているカードがカスタムキャッチャーだ。このカードは例え先攻だとしても手札が1枚や0枚のときに2,3枚ドローすることができる。
また、2枚使う必要はあるがグズマがスタン落ちしたあとはグレートキャッチャーと共に貴重な相手のベンチに干渉することができる。
同様の理由でアドバンテージをとるカードとしてタッグコールが挙げられる。こちらは純粋に1枚カード(タッグコール)を使えば2枚(タッグチームorタッグサポート)手札に加えることができるので、タッグコールの存在は引き続きタッグチームの強みとなるだろう。
タッグコールはもしかすると先サポート使用不可のルールを見越した上で考えたグッズなのかもしれない。
ポケモンカードVシリーズでは、おそらく先攻がサポートが使えないことを意識したアドバンテージを獲得できるグッズが登場するかもしれない。先攻・後攻どちらにも強みのある多様性のあるカードに期待だ。
ポケモンカードの環境デッキはこちら
