はじめに:ダブルブレイズ環境はどうなる?
ダブルブレイズ環境は炎中心のパックであり、当然ながら炎タイプの大躍進が予想される。一方、環境で最優先で対策されていたピカチュウ&ゼクロムGXの対策が薄くなり、フルメタルウォール環境以上にピカゼクが暴れまわる可能性がある。
また、ピカチュウ&ゼクロムGXなど特定のデッキを対策して勝ち上がっていたサーナイト&ニンフィアGXデッキのようなデッキは今回フェアリーチャーム炎が収録されなかったことがあり単純なデッキパワーでレシラム&リザードンGXに劣り、既存の型では厳しくなることが予想される。

また、フルメタルウォール環境を制圧したフェローチェ&マッシブーンGXはレシリザをはじめとする炎タイプの流行により環境的には逆風になることもあわせて予想される。

ズガドーンGXがGXデッキの軒並み有利に立ち回ることができるようになった結果、環境は群雄割拠することが予想される。新たな非GXデッキが開発される可能性も非常に高い。
ダブルブレイズ環境においてはミュウが登場。
ウルトラネクロズマGXデッキやベトベトンタッグチームデッキに採用されることが予想される。ベンチアタック系デッキはやや逆風か。
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ポケタク編集部が予想するダブルブレイズ環境

ポケカは相性ゲーでもあるので実際の対戦ではランクよりもデッキ相性・有利不利が大事です!
ランクS(大会優勝・予選通過者使用率上位)
ベトベトン&アローラベトベトンGX
レシラム&リザードンGX
ピカチュウ&ゼクロムGX
ウルトラネクロズマGX
ランクA(大会優勝できる可能性が高いデッキ)
ズガドーンGX
ジラーチサンダー
ギラティナデスカーン
ルガルガンGX&ゾロアークGX
ランクB(大型大会優勝が十分狙える強いデッキ)
非GXズガドーン
ゲンミミオムスター
フェローチェ&マッシブーンGX
クワガノンGX
エビワラー・サワムラー・カポエラー
カウンターカプコケコ

ランクC(今後の研究次第で十分優勝が狙えるデッキ)
サーナイト&ニンフィアGX
コイキング&ホエルオーGX(水ウィニー)
ナゲツケサル&カプ・コケコ
エルフーンGXサナニンフシャトレーヌ
ドサイドン・サイドンライブラリアウト
エンニュートHAND
ロストマーチ

レシラム&リザードンGX
環境トップ候補の1枚。後述のズガドーンGXには不利なものの、圧倒的なカードパワーを持つ。またカスタマイズ性に優れ構築の自由度も高いため様々な戦術をとることができ対応力も非常に高い。プレイヤーの構築力が実力に直結するデッキであり、上位プレイヤーは強力なレシリザを仕上げてくる可能性が高い。
ベトベトン&アローラベトベトンGX
環境最上位候補。正確にはベトベトンタッグチーム+ギラティナ+カラマネロデッキ。
ベトベトンを主軸にしたデッキというよりかは、ギラティナカラマネロにHP270の安定した打点をもったタッグチームが加わったデッキが環境上位に来ると予想した。
VSジラーチサンダー
相性 有利
ベトベトン&アローラベトベトンGXのHPが高すぎるため、倒すことが非常に困難。
VSズガドーン
相性 有利
ベトベトンタッグチームは一見、ズガドーン2種類に不利なように見えるが2種類のズガドーン相手にはベトベトンタッグチームをあえてバトル場に全く出さずにサカキの追放&ギラティナカラマネロビートで対抗可能。
VSレシリザ
相性 五分
レシリザはこだわりハチマキを持ったギラティナ+もう一回蘇生したギラティナで突破が可能。
VSピカゼク
相性 微有利もしくは五分
ピカゼクは発電所が非常に刺さる。また、1匹はエレキパワーなどを駆使すればなんとか倒すことができるがエレキパワーを使用しきった状態で2匹目のHPが270もあるベトベトンタッグチームを倒すのは至難の業となる。
VSウルトラネクロズマ
相性 有利?
ウルトラネクロズマGXデッキはベトベトンタッグチームを出さない。そのためウルトラネクロズマGXデッキとはギラティナビートミラーになることが予想される。
ギラティナカラマネロミラーになると相手のデッキにウルネク用に採用している基本鋼エネルギーが足かせとなり、純粋なギラティナカラマネロ超ビートの実力はベトベトンのほうが上となる。
また相手のトキワの森を利用することができる。利用させてもらうだけさせてもらったあと、無人発電所を使おう。
ベトベトン&アローラベトベトンGX総評
メタ性能は非常に高く、ウルネクより決定力がないがほぼ純粋なギラティナカラマネロ超デッキにHP270のタッグチームが加わるのは非常に強力。高い構築力とプレイングスキルが求められる。

ズガドーンGX
探索ムウマージ型が登場し、アーゴヨンズガドーン型も溶接工が加わり大幅強化。
ズガドーンGXはGXポケモンを主軸にしたデッキ相手には無敵に近い強さを再び手に入れた。ただし非GXデッキには基本的に不利。SランクかAランクかで迷ったが、あまりにも得手不得手がはっきりしており、アーゴヨンにのろいのおふだを採用する等、非GXに対応するとデッキパワーが下がっていくためAランクと定義した。
少なからず環境に変化をもたらし、非GXデッキが台頭するきっかけを作る可能性のあるデッキとなる可能性がある。
苦手なデッキがあるものの、純粋なデッキパワーと最大火力ではダブルブレイズ環境では最強のデッキ。


非GXズガドーン
ズガドーンGXをも有利をとれる水GX以外のGXデッキにはほぼすべてに有利をとれる驚異的な非GXデッキ新勢力として期待ができる。
しかしゾロアークGXに一撃で倒されたり、ブリザードヴェールフリーザーに一撃で倒されたりとズガドーンGXほどの安定感はない。

ウルトラネクロズマGX
特に環境で厳しくなる要素が見当たらない。このデッキの最大の強みはウルトラネクロズマGXもしくはギラティナを使い分けることができるところ。
GXデッキでありながら非GXデッキとしての性質も持ち、ズガドーン2種類に対して圧倒的に有利に立ち回ることができる。
ただし意識しないといけないデッキがピカチュウ&ゼクロムGXのみならずレシラム&リザードンGXも加わるため、従来のようなピカゼク意識のマーシャドーGXを採用したデッキタイプはレシリザに狩られる可能性がある。
サカキの追放の登場により、ギラティナを複数回蘇生するコンボの導入も期待できる。

ピカチュウ&ゼクロムGX
前環境では意識されすぎて厳しい状況に立たされたものの、最強クラスのデッキパワーと安定感と爆発力は健在。それどころかレッドの挑戦によりサンダーマウンテン◇やデデンネGX、カプ・コケコGX等を状況に応じてサーチすることができる。
そしてピカゼク以外にレシリザ等も対策する必要があるため、フルメタルウォール環境ほどピンポイント対策を踏まなくて済む。
しかしズガドーンGXや非GXズガドーンなどには相性が非常に悪く、苦手なデッキが増えることになる点には注意したい。

ルガルガン・ゾロアークGX(ルガゾロ)
前環境では厳しい立ち位置に立たされていたもののルカリオGXを採用することで復活したデッキ。ゾロアークGXの取引の安定感は最高クラス。
実はダブルブレイズでは格闘道場でルガゾロは強化されている。また、ヤドキングが注目されており、水タイプのカードを加えることでレシラム&リザードンGXを対策してくる。
構築次第では本記事のズガドーンGX以外のほとんどのデッキに有利なデッキを作ることができる。
ジラーチサンダー
ズガドーンGXや非GXズガドーンに有利かつウルトラネクロズマも見ることができる。
しかしレシラム&リザードンGXを突破する手段に乏しく、前環境より向かい風になるか。
ギラティナデスカーン
もともと強いデッキで地雷的立ち位置を築いていたデッキだが、サカキの追放によりさらに強化される。ギラティナを複数回蘇生ができるようになり、えげつない回転を見せることになる可能性がある。特に1進化デッキに対して圧倒的制圧力を発揮することが予想される。

コイキング&ホエルオーGX(水ウィニー)
コールドサイクロンフリーザーが環境に刺さる。また、コイキング&ホエルオーGXもレシリザを一撃で倒す火力とレシリザの攻撃を耐える防御力を持っている。
ただしデッキパワーはやはりピカゼクたちに一歩劣る。

カメックスGX
コイホエと同様、レシリザ等と殴りあえる防御力とピカゼクをも倒せる攻撃力を備えるのがカメックスGXである。
フルメタルウォール環境ではトップメタであるフェローチェ&マッシブーンGXの存在があり厳しかったものの、ダブルブレイズ環境では追い風。
デッキパワーは申し分のないものの、2進化デッキであるため安定感の乏しさが課題。

ドサイドン・サイドンLO(ライブラリアウト)
現スタンダードレギュレーションではピカゼクデッキのように自らデッキを削って回転させることが多い。サカキの追放とサイドンが新たに加わったライブラリ・アウトデッキ(山札切れを狙うデッキ)は地雷的立ち位置として結果を出す可能性がある。

フルメタルウォール環境総括
序盤

中盤

終盤

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