クワガノンGXデッキ戦績
使用者:ラウス(@raus_v_p)さん
シティリーグ20190120千葉
使用デッキ:クワガノンGX予選6位抜け
1: vsピカゼク 〇
2: vsモルフォン 〇
3: vsジバコネクロ 〇
4: vsピカゼク ×
5: vsピカゼク 〇決勝
1: vsピカゼク 〇
2: vsクワガノンアロキュウ 〇
決: vsリザードン 〇対戦して頂いた皆様
ありがとうございました! pic.twitter.com/qxlU0xvko7— 東西東ラウス (@raus_v_p) 2019年1月20日

今回ご紹介するのはラウスさん(@raus_v_p)さんが見事CL千葉で優勝された際に使われた「クワガノンデッキ」です。ご本人の監修のもと解説させていただきます

ラウスさん、本当におめでとうございます!
クワガノンGXデッキレシピ
スタジアム (1) | |
---|---|
サンダーマウンテン◇ | 1枚 |
構築経緯とシティリーグで使用した理由

ラウスさんはそもそもの前提として、「デンヂムシ+クワガノンGXは現環境で頭一つ抜けたパワーカードだと考えていた」とコメントしています。

事実ナイトユニゾンで登場したデンヂムシは実質クワガノン専用のダブル雷エネルギーであり、同系統のピカゼクデッキと比べるとタッグチームを使わず戦うことができるため、サイドレースで優位に立ちやすいという特徴があります。

勿論ピカゼクと比べると「2進化且つ中間進化を飛ばさなければいけない=ふしぎなアメ必須=事故りやすい」等の違いはあります。
しかしそれを差し引いても、クワガノンデッキはピカゼク系統に強いデッキとして、多くのジムバトルで結果を残しつつあるジャンルでした。
クワガノンの立ち回り
各種ドローソースやサーチカードをフルに活用し、2ターン目から「ギガトロンGX」を撃てる準備をするように立ち回ります。
序盤は「アゴジムシ」が枯渇しないよう、コンスタントにアゴジムシを並べ続けることが大切です。
そもそもクワガノンデッキGXとは?
2種類のクワガノンを後述のデンヂムシでサポートして高威力のワザを連続して相手に叩き込むデッキ。
デンヂムシ
特性 バッテリー
このカードが手札にあるなら、自分の番に1回使える。このカードを特殊エネルギーとして自分の「クワガノン(GXをふくむ)」につける。このカードは、ポケモンについているかぎり雷エネルギー2個ぶんとしてはたらく。
クワガノンデッキのエンジンとなるカード。
裁定として「エネの手張り権を消費しない」ということが挙げられ、なおかつ特殊エネルギー扱いとしては極めて珍しい回収可能なカード。
クワガノンラインはいずれもエネ要求数が多いが、これにより1ターンで3エネ(雷雷雷)、ダブル無色エネルギーならば「雷雷無無」を用意することができる。
レスキュータンカ
主にデンヂムシを回収するためのカード。クワガノンデッキにおいては雷エネルギー2個分の特殊エネルギーを回収できる強力グッズとなる。
ふしぎなアメ
アゴジムシを飴進化させることでデンヂムシを使わずクワガノンを立てることができる。
カプ・コケコGX
クワガノンにつけているデンヂムシの雷エネルギーをエアロトレイルでつけかえることが可能。クワガノン2種類と違いワザを使用する際にエネルギーをトラッシュしないため安定した打点を持ったサブアタッカーとして活躍する。
相手によってカプ・サンダーGXとギガトロンGXの2種類のGXワザを打ち分けることができるのもクワガノンデッキの強み。
回転飛行カプ・コケコ
ギガトロンGXで狩り残したポケモン(例:HP70以上の進化前たねポケモン)を倒すのに便利。
クワガノンGXを優先した理由

ラウスさんによるとクワガノンGXの採用を優先した理由は以下の通りです!
- 「ダブル無色エネルギー」を使用できる/できないの差が安定性に響いてくると考えたため。
- それにより、2ターン以上の準備を要する(要求エネが雷雷雷無且つエネトラッシュが全て)「ステルスボディクワガノン」より連射性能が段違いに高いため。
- 非GXクワガノンをメインとするとタンカを増やす必要があり、デッキバランスに影響すると考えた。
- ウルネクやルガゾロなどを見た際に全体60ダメージを与えられ、進化前ポケモンを殲滅できるギガトロンGXが重要だと判断。先攻2ターン目からクワガノンGXを強く立てていくことを意識。
クワガノンGX
雷無無無 ちょうでんじほう 180
このポケモンについているエネルギーを、2個トラッシュする。雷無無無 ギガトロンGX
相手のベンチポケモン全員に、それぞれ60ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。][対戦中、自分はGXワザを1回しか使えない。]
クワガノンGXはGX雷ポケモンであるため、「電磁レーダー」の対象。
デデンネGX+デンジ+電磁レーダーの組み合わせの凶悪さはピカゼクデッキが証明している。
ピカゼク同様「クワガノンをGXに寄せたほうが純粋なデッキパワーは上がる」という点を活かしている。
非GXクワガノン
フーパ等のGXメタポケモンに対する回答としての1枚。
ワザ「エレキほう」は要求エネ枚数こそクワガノンGXと同じであるが、色の配分のせいで「ダブル無色エネルギー」に対応しておらず、また220打点を出すには3個以上の雷エネルギーをトラッシュしなければならない。
そのため威力こそ高くサイドレースでの不利はとりにくい(+ステルスボディで闘メタにもなる)が、連発の利かなさ+速攻性の乏しさがネック。
進化前の選定:ミラー意識の2種類のアゴジムシ

ラウスさんは2種類のアゴジムシを使用しております。ワザはHP60のアゴジムシのほうが強力ですが、HP70のアゴジムシを採用したことには理由があったそうです。
アゴジムシ(エレキシグナル)
ワザ「エレキシグナル」は進化前たねポケモンの1エネワザとして超優秀。進化後のデンヂムシ&クワガノンのみならず、展開要員の「デデンネGX」や、進化ポケモンメタデッキに抗える「カプ・コケコGX」等もサーチすることができる。
難点はHP60なため、ウルトラネクロズマGXの「めつぼうのひかりGX」やクワガノンGXの「ギガトロンGX」で確定をとられてしまうこと。
アゴジムシ(HP70)
本構築で光る一枚。ミラーに対する回答。
ウルトラネクロズマGX等のメタとミラー意識でHP70のアゴジムシも1枚採用されている。HP70ポケモンは「ウツギ博士の講義」対象外になるというデメリットもあるが、このデッキには採用されていないため、リスクが低い。
更に万が一後攻スタートした場合でも、1ターン生き延びる確率が高まるため有用な選択肢。
ドローソース:リーリエ
このデッキは「リーリエ」の採用枚数が4枚と多く採用されている。
クワガノンデッキはコンボの必要パーツが多く、トラッシュに送ってよいカードがカプ・コケコ◇の「せんじんのまい」用の雷エネルギーのみ。
リーリエを4枚投入していれば、1ターン目から最悪テテフを経由せずアドをとれる。
また、クワガノンデッキは手札消費の激しいデッキなので、多くの手札を補充できる「リーリエ」は、ゲームプランニングのしやすさを含めこのデッキにあっている。

今回のクワガノンGXデッキは本番で迷わないようにシンプルに動くような構築を意識したとのことです!
フルメタルウォール後のクワガノンGXデッキ

ラウスさんにフルメタルウォール環境におけるクワガノンGXをお伺いしたところ
『クワガノンGXは環境に残れるか。このままの構築だと250ラインは厳しいです。フルメタルウォールのフェローチェマッシブーンTAGなんかが流行ると、何らかの工夫は必要そうです。ただ、ピカゼクが暴れてる限りは環境に残れるとは思いますが……』

とのことでした。フルメタルウォール環境でもピカゼクがトップにいるかどうかがクワガノンGXの強さにも影響を及ぼしそうです。
